Necro-Impotence

ヴィンテージ環境のオリジナルデッキを構築してみよう

第50回ヴィンテージ環境のオリジナルデッキを構築してみよう

こんにちは。はま屋ヴィンテージの記事を担当しているオサです。

細く長く続けてきましたヴィンテージの記事も今回で第50回を数えることになりました。

これまでヴィンテージ環境の様々なデッキについての記事をお届けしてきました。
実際に自分でデッキを作って、それを動かしてみた感想を主に書いていますので、検証が浅かったり、間違った内容を書いてしまったこともあるかもしれません。
それでもこれを読んで下さる読者の方と、掲載して下さったはま屋.NETの関係者の方々にとても感謝しています。ありがとうございます。

感謝の言葉は言い尽くせないのでこれくらいに留めておきまして、今回もそろそろ始めていきましょう。
タイトルをご覧いただければ分かるとおり、今回はオリジナルデッキを構築してみようと思います。

MTGの醍醐味の一つがデッキを構築するということですよね。
その環境で一番強いデッキを作る、あるいはあるコンボを成立させるためのデッキを作る、または既存のデッキをメタゲームに合わせて調整する…大会に参加する前に往々にしてほとんどのプレイヤーがやっている一番楽しくて一番悩む、勝敗を左右する重要なフェイズでもあります。

ここまで49回に渡ってヴィンテージ環境のコンボ、コントロール、ビートダウンと様々なデッキの記事を書くために経験を積んできました。
そして、その中で私がこれまでに培った知識を元にオリジナルのデッキを作ってみようと思います。
私はデッキ構築が決して上手いわけではありませんが、お時間の許す限りお付き合いください。

はま屋松本店ヴィンテージリーグ戦

昨年の話になりますが、私がお世話になっているカードショップはま屋松本店でヴィンテージのリーグ戦が始まりました。
公認戦ではなくて、より手軽に楽しめるようにということでリーグ戦になりました。気軽に楽しめるということは良いことですよね。

もちろん私も参加しました。その際に使用したデッキはDay of the Leylineというデッキで、予期の力線一日のやり直しをフィーチャーした構成のブルーベルチャーです。

参考ヴィンテージ環境の一日のやり直しベルチャーについて

予期の力線一日のやり直し

こちらの記事でも取り上げたことがあると思いますが、個人的には構成がとても綺麗でお気に入りのデッキの一つでもあります。
使用したデッキのリストは以下の通りです。

ブルーベルチャー
Main Deck(60 cards)
1 トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy [商品検索]
2 猿人の指導霊 [商品検索]
1 Ancestral Recall [商品検索]
4 一日のやり直し [商品検索]
4 意志の力 [商品検索]
4 ギタクシア派の調査 [商品検索]
3 否定の契約 [商品検索]
1 Time Walk [商品検索]
1 Timetwister [商品検索]
1 修繕/Tinker [商品検索]
1 Wheel of Fortune [商品検索]
1 意外な授かり物 [商品検索]
4 予期の力線 [商品検索]
1 求道者テゼレット [商品検索]
1 Time Vault [商品検索]
1 通電式キー [商品検索]
4 探検の地図 [商品検索]
4 ゴブリンの放火砲 [商品検索]
1 厳かなモノリス/Grim Monolith [商品検索]
1 ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond [商品検索]
1 水蓮の花びら/Lotus Petal [商品検索]
1 魔力の墓所 [商品検索]
1 魔力の櫃/Mana Vault [商品検索]
1 記憶の壺/Memory Jar [商品検索]
1 Black Lotus [商品検索]
1 Mox Pearl [商品検索]
1 Mox Sapphire [商品検索]
1 Mox Jet [商品検索]
1 Mox Ruby [商品検索]
1 Mox Emerald [商品検索]
4 オパールのモックス [商品検索]
4 金属モックス [商品検索]
1 太陽の指輪 [商品検索]
Sideboad (15 cards)
1 天秤 [商品検索]
3 防御の光網 [商品検索]
2 墓掘りの檻 [商品検索]
3 ハーキルの召還術 [商品検索]
3 精神的つまづき [商品検索]
1 神秘の教示者 [商品検索]
2 トーモッドの墓所 [商品検索]

ベルチャーは代表的なオールインデッキですが、それにも関わらず手札をTimetwisterやその親類的なカード達によって補充出来たり、カウンター出来たり、予期の力線が戦場に出ていると対戦相手のターン中の方が強かったりと、正にこれぞヴィンテージというデッキです。
確か、このリーグ戦の際も対戦相手の1ターン目のアップキープにTime Vault通電式キーのコンボが決まったりとデッキパワーを見せつけてくれました。

Time Vault通電式キー

結果は4勝3敗だったと思いますが、非常に楽しい時間を過ごせました。

オリジナルデッキを作ろう

この第50回目の記事の企画に際して、何かオリジナルデッキを組もうと考えた私でしたが、強いコンボや強いカードをフィーチャーしたデッキは既にアーキタイプとして存在しており、また、独自のパーツ選びをしても疑問符がついてしまう構築しかできませんでした。

そんな時に思い出したのが、前項で使用したブルーベルチャーでした。
このリーグ戦の時のことです。ある試合で私はゴブリンの放火砲を起動して勝ったかなと思いましたが、致死量のダメージに達する前にトレイリアのアカデミー/Tolarian Academyがめくれてしまい、窮地に立たされてしまったことを思い出しました。

トレイリアのアカデミー

ゴブリンの放火砲を起動したからには絶対に勝ちとなって欲しい、これは使用者ならば誰でも思うはずです。
そこで私はトレイリアのアカデミー/Tolarian Academyは非常に強力ではあるけど、何とかこれを採用せずにデッキを組めないか考えました。
恐らくそれでもデッキは組めるでしょうが、ただのブルーベルチャーの亜種になってしまって、それだけでは企画として楽しくなさそうです。
そこで、土地の入っていないオリジナルな構成のベルチャーデッキをどうにかして作れないだろうか、と私は思いました。。

もう一つ、前提としてベルチャーというデッキを考える上で避けて通れないデッキが赤緑ベルチャーです。
これは、赤いマナ加速呪文を連打して、ゴブリンの放火砲巣穴からの総出で勝つデッキですが、このデッキはオールインのデッキであるため、カウンター等で一度耐えられてしまうと立て直すことが非常に難しいデッキです。

ゴブリンの放火砲デッキ

一方でブルーベルチャーは、意志の力否定の契約でこちらのエンドカードを強引に通すことが出来る仕様になっていて、トレイリアのアカデミー/Tolarian Academyはキーパーツですがマナ加速の大部分をマナ・アーティファクトに依存しています。

赤緑ベルチャーの様なマナ加速が可能で、加えてこちらのエンドカードを通す術を持つベルチャーが作れないだろうか。
以上のようなことを考えて、はま屋ヴィンテージの参加者や他の関係者の協力のもと、あるデッキが完成しました。

ヴィンテージ環境のダークベルチャーについて

青、赤緑のベルチャーデッキは既に存在するので、残りは白と黒となれば、マナ加速と手札破壊を持つ黒を主体にベルチャーデッキを構築しました。
以下がそのデッキレシピとなります。

ダークベルチャー
Main Deck(60 cards)
2 猿人の指導霊 [商品検索]
3 通りの悪霊 [商品検索]
4 思考囲い [商品検索]
4 暴露/Unmask [商品検索]
1 伝国の玉璽/Imperial Seal [商品検索]
1 吸血の教示者 [商品検索]
1 Demonic Tutor [商品検索]
1 ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will [商品検索]
1 ネクロポーテンス [商品検索]
1 ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth’s Bargain [商品検索]
1 苦悶の触手/Tendrils of Agony [商品検索]
3 闇の誓願 [商品検索]
2 陰謀団の儀式/Cabal Ritual [商品検索]
4 暗黒の儀式 [商品検索]
4 ギタクシア派の調査 [商品検索]
1 Time Vault [商品検索]
1 通電式キー [商品検索]
4 ゴブリンの放火砲 [商品検索]
1 厳かなモノリス/Grim Monolith [商品検索]
1 ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond [商品検索]
1 水蓮の花びら/Lotus Petal [商品検索]
1 魔力の墓所 [商品検索]
1 魔力の櫃/Mana Vault [商品検索]
1 太陽の指輪 [商品検索]
1 記憶の壺/Memory Jar [商品検索]
1 Black Lotus [商品検索]
1 Mox Pearl [商品検索]
1 Mox Sapphire [商品検索]
1 Mox Jet [商品検索]
1 Mox Ruby [商品検索]
1 Mox Emerald [商品検索]
4 オパールのモックス [商品検索]
4 金属モックス [商品検索]
Sideboad (15 cards)
4 虚空の力線 [商品検索]
3 防御の光網 [商品検索]
3 はらわた撃ち [商品検索]
2 猿人の指導霊 [商品検索]
3 鋳塊かじり [商品検索]

※MTGの世界は広いですから、私が知らないだけで、もしかしたら酷似したデッキが既にあるかもしれません。
今回は企画ということで、上記の可能性を含めて、このデッキを私が初めて作ったと主張するつもりは当然ありませんので、ご承知おきください。

メインカラーの黒は優秀な手札破壊呪文、サーチ呪文、マナ加速がそれぞれ存在しますから、それらを万遍なく採用しました。

マナアーティファクトの構成はそのままにしましたが、探検の地図&トレイリアのアカデミー/Tolarian Academyを不採用としたので、ゴブリンの放火砲を起動すれば土地がめくれることはありません。
また、ゴブリンの放火砲以外の勝ち手段として、苦悶の触手/Tendrils of Agonyによるストームも採用しました。

苦悶の触手

別の観点から見れば、闇の誓願ストーム(DPS)と構成が似ているともいえるかと思います。

参考ヴィンテージ環境の闇の誓願ストーム(DPS)について

このデッキは土地カードが1枚も採用されていませんから、その点もストームと相性が良さそうです。
それを念頭にメインボードとサイドボードについて次項から詳しく触れていきたいと思います。

ヴィンテージ環境のダークベルチャーのメインボード

まずアーティファクトですが、ゴブリンの放火砲はもちろん、マナアーティファクト各種と勝ち手段の一つであるTime Vault通電式キーのコンボ、そして手札を補充する記憶の壺/Memory Jarが採用されています。

その他の呪文は、役割がはっきり分かれています。
マナ加速は猿人の指導霊暗黒の儀式、陰謀団の儀式/Cabal Ritualをそれぞれ採用しました。

猿人の指導霊暗黒の儀式陰謀団の儀式

手札破壊は思考囲いと暴露/Unmaskを採用しました。

思考囲い暴露

暴露/Unmaskは代替コストを支払うことでマナコストを支払うことなくプレイ出来る点が魅力的です。

思考囲い強迫でも良いのですが、このデッキが苦手とするスレイベンの守護者、サリアファイレクシアの破棄者等のクリーチャー達も含めて対処したいため、強迫ではなく思考囲いを採用しました。

サーチ呪文として、伝国の玉璽/Imperial Seal吸血の教示者Demonic Tutor闇の誓願を採用しました。

伝国の玉璽吸血の教示者Demonic Tutor闇の誓願

その他として、苦悶の触手/Tendrils of Agonyは勝ち手段ですし、ネクロポーテンス、ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth’s Bargain、ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Willは勝ちに繋がるカードとして採用しました。

ネクロポーテンスヨーグモスの取り引きヨーグモスの意志

最後に通りの悪霊ですが、これは金属モックスで刻印する、暴露/Unmaskの代替コストにする、ライブラリーを掘り進めるためにサイクリングする、主たる勝ち手段が全て封じられた際にはエンドクリーチャーとして戦場に出る、と様々なシチュエーションで役割が変わるカードです。

通りの悪霊

ヴィンテージ環境のダークベルチャーのサイドボード

虚空の力線

虚空の力線

ドレッジや墓地を活用するデッキ相手に投入します。

防御の光網

防御の光網

コントロールデッキ相手に投入します。

はらわた撃ち

はらわた撃ち

こちらのデッキの天敵となるスレイベンの守護者、サリア戦争の報い、禍汰奇ファイレクシアの破棄者が数多く採用されたデッキ相手に後手だった場合、投入します

猿人の指導霊

猿人の指導霊

抵抗の宝球/Sphere of Resistanceアメジストのとげスレイベンの守護者、サリア等のカードが採用されたデッキに対して投入します。

鋳塊かじり

鋳塊かじり

主に無のロッド対策です。追加の猿人の指導霊と共に投入します。

ダークベルチャーの実戦投入

デッキ構築まで無事に終了しまして、残すは実戦あるのみです。

実戦に選んだ場所はやはりはま屋松本店のヴィンテージリーグ戦でした。
オリジナルデッキは使うプレイヤーの力量もあって中々一筋縄ではいきませんが、果たしてどうなるのでしょうか。

リーグ戦は3回戦。
それぞれの対戦を振り返っていきます。

1回戦 パニッシングオース

参考ヴィンテージ環境のドルイドの誓いデッキについて

1本目:こちらのネクロポーテンスゴブリンの放火砲などのアクションをカウンターで対処される消耗戦のあとで、ドルイドの誓い禁忌の果樹園が揃う。
このままでは負けてしまうので、強引に仕掛けたが、やはりカウンターされてしまい、返しでドラゴンの息/Dragon Breathがついた引き裂かれし永劫、エムラクールに攻撃されて負け。

2本目:マリガンもあって、中々ビルドアップに苦労することに。その後の重要なアクションはカウンターされて、最終的に精神を刻む者、ジェイスダク・フェイデンの戦場が出来上がって負け。

2回戦 歩行バリスタ入りのMUD

参考ヴィンテージ環境のカー・ショップスについて

1本目:1ターン目に抵抗の宝球/Sphere of Resistanceを出されて、あわや0キルでしたが、返しの引きで猿人の指導霊をトップデッキして何とか投了せずに済む。
しかし、手札が思ったように展開出来ないこと、歩行バリスタミシュラの工廠電結の荒廃者のクロックの速さに追いつけずに負け。

2本目:ダブルマリガンで仕方なくスタートして、ハンデスで三なる宝球を抜くまでは良かった。
ただ、手札が少ないため展開しきれず、また引きも噛み合わなかず、その間にファイレクシアの破棄者高速警備車で攻撃されて負け。

3回戦 墓荒らし

参考ヴィンテージ環境の墓荒らしデッキについて

1本目:ハンデスでカウンターを抜いて、ゴブリンの放火砲を決めて勝ち。

2本目:真髄の針ゴブリンの放火砲を指定されて、ストームか無限ターンどちらかのルートを選ぶことに。
中々引きが噛み合わない中で、強引に仕掛けたが、無駄にヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Willをプレイしてしまうミス。
これによってストームルートの受けを狭めてしまい、要はそれが負けに繋がってしまう。

3本目:ダブルマリガンで上手く展開できない上に、魔力流出/Energy Fluxを出されてしまい負け。

結果は残念ながら0勝3敗でした。

主な敗因は、

  • 極度に先手を取ることが重要なデッキであるのに先手を一度も取れなかったこと。
  • 動ける手札がそもそも来なくて、何もせずにターンを返す場面が多過ぎたこと。
  • 3回戦2本目にヨーグモスの意志を無駄打ちしてしまったこと。
  • フリーで回している時もあまり動きが良くなかったので構築ミスがある可能性。

代表的なものはこれくらいでしょうか。現実の厳しさを知りました。

ダークベルチャーの反省点

即死パターンもあり、中々面白いデッキには違いありません。
サーチ呪文を多数採用しているので、邪魔さえされなければ本当に早いターンにコンボを決められるスペックを持っているデッキであると思います。

ネクロポーテンスは主に苦悶の触手/Tendrils of Agonyに繋げるために採用していましたが、実戦やフリープレイではストームを貯めるよりも、対戦相手の手札を確認して、マナ加速してゴブリンの放火砲を戦場に出して起動するケースの方が多かったです。
先手と後手でこれだけ有利不利に影響が非常に大きいデッキであると感じました。

手札を補充する手段が少ないため、ただでさえ息切れしますが、暴露/Unmask金属モックスの影響ですぐに手札がなくなるケースが非常に多かったです。
加えて、アーティファクトの採用数が少なかったからか、オパールのモックスが中々金属術を達成できなかった点が気になりました。

オパールのモックス

まとめ

今回はオリジナルのデッキを作ってみようということで、ダークベルチャーを作って実際に回した様子をお届けしました。いかがでしたでしょうか。

本当は、格好よくコンボを決めて勝った様子をお届けしたかったのですが、私のプレイングやこの系統のコンボデッキの悪い部分が全部出てしまった様な内容になってしまいました。
非常に残念な結果に終わってしまいましたが、これにめげずにまた様々なコンセプトのデッキを作ってみたいと考えています。

ヴィンテージは一番使えるカードの種類が多い、自由度の高いフォーマットであると思います。
何かデッキのアイデアが閃いたら、閃いた日が吉日ですので、ぜひ一度挑戦してみて下さい。

そして、もしそのデッキを組む際に何か足りないカードがある場合は、ぜひカードショップはま屋で探してみて下さいね。

オンライン通販でも山梨、松本の実店舗でもご来店をお待ちしております。

今回の記事で一区切りとなりますが、新しいセットが出る限り他のフォーマットと同様にヴィンテージ環境も移り変わります。
それに伴い、どういった形かは分かりませんが、またお目にかかることもあると思います。その時はよろしくお願いします。

それでは、またはま屋.NETのどこかでお会いしましょう。オサでした。

この記事を書いた人

小林(オサ)

北信地方の古参プレイヤー。本名で呼ばれることは少なく、長野勢からは”オサ”と呼ばれている。
大会よりFOILカードを集めることに執念を燃やしており、その圧倒的なFOIL資産と練習しない量は長野でもトップクラス。
ブログ「オサ日記

カードゲーム通信販売「はま屋.net」《PR》

カードゲーム通信販売「はま屋.net」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です