行き詰まり

ヴィンテージ環境のエムラ-スティルについて

第47回ヴィンテージ環境のエムラ-スティルについて

こんにちは。はま屋ヴィンテージの記事を担当しているオサです。

突然ですが、使うことが苦手なカードや苦手なデッキといわれて、何を思い浮かべるでしょうか。
恐らく人それぞれあると思いますが、私個人としてはサイカトグ/Psychatog、野生の雑種犬/Wild Mongrel、行き詰まり/Standstill、ウルザトロン、ドルイドの誓い第二の日の出…… この辺りでしょうか。
この中のウルザトロン、ドルイドの誓いについては自分で積極的に使い続けることで克服しました。

今回取り上げるデッキの中心となるカードについてはまだ苦手意識を持っています。それは行き詰まり/Standstillです。

行き詰まり

さて、ランドスティルというアーキタイプを覚えていらっしゃるでしょうか。
行き詰まり/Standstillを戦略の軸としたコントロールデッキです。

この記事でも、第34回グリセルオーススティル、第36回ランドスティルメンターでも同様の戦略を持つデッキについて取り上げました。

参考ヴィンテージ環境のオース・スティルについて

参考ヴィンテージ環境のランドスティルメンターについて

今回取り上げるデッキはエムラ-スティルというデッキです。
デッキ名からはエムラクールをフィニッシュ手段にしたランドスティルと予想出来ますが、一体どのようなデッキなのでしょうか。

はま屋ヴィンテージの記事、第47回はエムラ-スティルについて書いていきます。
どうぞお付き合いください。

ヴィンテージ環境のエムラ-スティルとは?

個人的には、ランドスティルと聞くと大量のカウンター呪文を採用し、ドローソースを行き詰まり/Standstillに依存したコントロールという印象があります。

私はプレイングに難があって、行き詰まり/Standstillを上手く運用できないので論外ですが、果たしてエムラクールをプレイできる状況になるまでロングゲームが出来る構成なのでしょうか。

まずはサンプルとなるレシピを見てみましょう。

サンプルデッキ

エムラ-スティル
Main Deck(60 cards)
4 溢れかえる岸辺 [商品検索]
2 [商品検索]
1 平地 [商品検索]
1 Library of Alexandria [商品検索]
3 ミシュラの工廠 [商品検索]
2 沸騰する小湖 [商品検索]
1 露天鉱床/Strip Mine [商品検索]
3 Tundra [商品検索]
4 不毛の大地 [商品検索]
1 約束された終末、エムラクール [商品検索]
2 瞬唱の魔道士 [商品検索]
1 Ancestral Recall [商品検索]
1 渦まく知識 [商品検索]
1 議会の採決 [商品検索]
1 時を越えた探索 [商品検索]
4 意志の力 [商品検索]
3 Mana Drain [商品検索]
4 精神的つまづき [商品検索]
1 精神壊しの罠 [商品検索]
1 至高の評決 [商品検索]
3 剣を鍬に [商品検索]
1 Time Walk [商品検索]
1 宝船の巡航 [商品検索]
1 Black Lotus [商品検索]
1 世界のるつぼ [商品検索]
1 仕組まれた爆薬 [商品検索]
2 精神を刻む者、ジェイス [商品検索]
1 Moat [商品検索]
1 Mox Pearl [商品検索]
1 Mox Sapphire [商品検索]
1 師範の占い独楽 [商品検索]
1 太陽の指輪 [商品検索]
4 行き詰まり/Standstill [商品検索]
Sideboad (15 cards)
3 封じ込める僧侶 [商品検索]
1 解呪 [商品検索]
2 魔力流出/Energy Flux [商品検索]
2 エーテル宣誓会の法学者 [商品検索]
1 Moat [商品検索]
1 平地 [商品検索]
2 安らかなる眠り [商品検索]
1 鋼の妨害 [商品検索]
1 至高の評決 [商品検索]
1 剣を鍬に [商品検索]

戦略の軸となる行き詰まりと好相性の世界のるつぼ不毛の大地、露天鉱床/Strip Mineミシュラの工廠といった土地と、コントロールの強い味方である精神を刻む者、ジェイスと比較的多く採用されたカウンター呪文。
この点はこれぞランドスティルといった構成です。

その他はクリーチャーデッキを意識したパーツ選びになっている点も気になりますが、何より目を引くのは、エンドクリーチャーたるエムラクールが、異界月で収録された約束された終末、エムラクールである点です。

約束された終末、エムラクール

それも含めて次項から詳しく見ていきましょう。

ヴィンテージ環境のエムラ-スティルのメインボード

不毛の大地、露天鉱床/Strip Mineにより対戦相手の土地攻め、あるいはミシュラの工廠によるクロックは、世界のるつぼと組み合わされると本当に強力です。

世界のるつぼ

そして、今回のレシピはMoatが採用されており、最近流行しているエルドラージやそれに類するクリーチャーデッキを意識した作りになっています。

参考ヴィンテージ環境のエルドラージヘイトベアーについて

青系のコントロールデッキだけあってカウンターが多く採用されていますが、この中で精神壊しの罠について一言触れておきます。

精神壊しの罠

精神壊しの罠はストーム対策であることは明白ですが、魂の洞窟経由で唱えられたクリーチャー呪文を追放できる点が非常に好感触でした。

リストを見ると墓地に落ちることが想定されるカードの種類が多く、約束された終末、エムラクールがプレイしやすくなることを念頭に置いているのでしょう。

それでも、結局コストが重いことに変わりはありませんが、メインボードに3枚採用されたMana Drainとの合わせ技で中盤に突然唱えることが出来ると爽快です。

Mana Drain

ただ、最終的な勝ち手段はミシュラの工廠精神を刻む者、ジェイスですので、そこまで約束された終末、エムラクールを唱えることに固執する必要はありません。

次に瞬唱の魔道士についてですが、このデッキはドローソースを行き詰まり/Standstillに依存しているので、そこに繋げる過程でプレイした呪文を再度使い回せる頼もしい存在です。

瞬唱の魔道士

精神を刻む者、ジェイスについては今更語るまでもありませんが、このデッキのジェイスはドローサポートからフィニッシュ手段まで全てを担う重要なポジションなので大事に使いましょう。

精神を刻む者、ジェイス

ヴィンテージ環境のエムラ-スティルのサイドボード

封じ込める僧侶

封じ込める僧侶

オース、ドレッジ等の相手に活躍するクリーチャーです。

解呪

解呪

戦場に出てしまったアーティファクト、エンチャントに対処できるカード。サイドボードにあるととても便利ですが引き過ぎると弱いので1枚。

魔力流出

魔力流出

アーティファクト対策ですね。最近再びMUDが流行しているので、場合によっては対策カードを増量することも検討しましょう。

エーテル宣誓会の法学者

エーテル宣誓会の法学者

ストーム相手に投入します。

Moat

Moat

クリーチャーデッキ相手に出せば勝てるカードです。4マナのエンチャントは中々対処することが難しいです。

平地

平地

白いカードを増量する時、特に白白が必要な場合は必ず入れましょう。

安らかなる眠り

安らかなる眠り

墓地対策はこれだけですが、ドレッジに対して封じ込める僧侶も採用されているので最低限の対策はされています。

鋼の妨害

鋼の妨害

アーティファクト対策です。使い勝手が良いのですが、今回はメインボードには入らないのでこの位置に。

至高の評決

至高の評決

クリーチャーデッキ相手にサイドインします。平地も一緒に入れましょう。

剣を鍬に

剣を鍬に

追加のクリーチャー除去です。Moat至高の評決、そしてこれと平地を投入すればクリーチャーデッキに対して有利に戦えるでしょう。

ヴィンテージ環境のエムラ-スティルの強み

ランドスティルの持つ強みは、双方イーブンかこちらが有利の状態の戦場に行き詰まり/Standstillを出して、対戦相手が何かすれば3枚カードを引いてカウンターや除去で対処し、対戦相手が何もしない場合は、こちらの不毛の大地や露天鉱床/Strip Mineでマナソースを攻めるか、ミシュラの工廠でクロックをしかけて呪文をプレイしなければいけない状態を作り出す点です。

そのアドバンテージ差を活かし、ロングゲームをして相手の息切れを待つ、これは典型的なコントロールの強みといえるでしょう。

また、このデッキに採用されているエムラクールは引き裂かれし永劫、エムラクールではなく、約束された終末、エムラクールです。

なぜこちらのエムラクールがフィニッシャーとして選択されたのでしょう。
このエムラクールは唱えた時に対戦相手のターンを一度コントロールすることができます。
カードパワーが高いヴィンテージ環境において、相手に自分の盤面を好き勝手されてしまうことは、いくらその後自分のターンになるとはいえ、致命的といえます。
その上でこのエムラクールは、稀に行き詰まり/Standstillを戦場に出した状態からプレイすることがあります。即ち、対戦相手にわざわざ3枚カードを引かせるのです。

普段こちらが行き詰まり/Standstillを戦場に出した状態で、こちらから呪文をプレイすることは余程のことが無い限りは有り得ませんが、このエムラクールの場合だけは別です。
相手に3枚カードを引かせて、その上で対戦相手のターンを得ることで相手の盤面の崩壊を狙う…レアケースですが凄いですね。

ヴィンテージ環境のエムラ-スティルの弱み

フィニッシュ手段を除いて考えるとほぼ普通のランドスティルと同じレシピですので、弱点もまたランドスティルと同様です。

ランドスティルはどれだけ行き詰まり/Standstillでアドバンテージが取れるかにかかりますから、序盤対戦相手に主導権を握られてしまうと厳しいパターンが多いです。

ランドスティルという区分のデッキですが、要は青白パーミッションですから、行き詰まり/Standstillを戦場に出すまでカウンターと除去で盤面を保つ必要があります。
普通のコントロールであれば、ビルドアップの段階で定業のようなカードで手札を整える事が可能ですが、ランドスティルはそのスペースが行き詰まり/Standstillになっているので、行き詰まり/Standstillが無効な状態になるとデッキポテンシャルが一気に落ちてしまうことが弱点です。
ですので、このデッキを使用する際には、行き詰まり/Standstillを戦場に出すためにカウンターや除去を使って強引に盤面を抑えにいく必要があることも念頭に置いておきましょう。

まとめ

今回はエムラ-スティルについて取り上げてきましたが、いかがでしたでしょうか。

フィニッシュ手段を変えるだけで、これだけ戦略が広がるランドスティルというデッキの奥深さを改めて感じました。
その上で、メインボードに採用するカードの取捨選択も非常に重要であり、デッキ構築の腕の見せ所ですよね。
コントロールデッキが好きな方や、エムラクールが好きな方はぜひ一度試してみて下さいね。

また、デッキを作る上で足りないカードがございましたら、はま屋.NETでぜひ探してみて下さいね。

それではまた次回、はま屋.NETのどこかでお会いしましょう。オサでした。

この記事を書いた人

小林(オサ)

北信地方の古参プレイヤー。本名で呼ばれることは少なく、長野勢からは”オサ”と呼ばれている。
大会よりFOILカードを集めることに執念を燃やしており、その圧倒的なFOIL資産と練習しない量は長野でもトップクラス。
ブログ「オサ日記

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