石鍛冶の神秘家

ヴィンテージ環境の白単ウィニーVer.2について

第39回ヴィンテージ環境の白単ウィニーVer.2について

前回ヴィンテージ環境のグリセルオースストームについて

どうもご無沙汰しています。はま屋ヴィンテージの記事を担当しているオサです。

ヴィンテージやレガシーといったエターナル環境は、スタンダード落ちという概念が無いので、基本的に新規収録カードか、禁止制限もしくはその解除によってメタゲームが変遷してきました。

そういった歴史の中で、特に最近のクリーチャーは質が相対的に高くなっていて、エターナル環境に大きな影響を与えることも不思議ではなくなりました。
今回取り上げるデッキは、そのメタゲームに対してメインボードから対抗していこうとするアーキタイプであるヘイトベアーです。
特に今回のヘイトベアーは白単ウィニーであり、過去に第6回の記事で取り上げたことがあります。

参考ヴィンテージ環境の白単ウィニーについて

その時点から現在に至るまで、大きくメタゲームは動いてきたわけですが、一体どのような構築になったのでしょうか。
はま屋ヴィンテージの記事、第39回はヴィンテージ環境の白単ヘイトベアーについて再度取り上げたいと思います。ぜひ最後までお付き合いください。

ヴィンテージ環境の白単ヘイトベアーVer.2とは?

ヘイトベアーといえば、相手のデッキが得意とする部分を対策して、相手の強みを封じて試合を有利に運びつつ殴り勝つクリーチャーデッキです。

ヴィンテージ環境では、墓地、土地、アーティファクト、強くて軽いドロー呪文やサーチ呪文、この辺りを対策できれば有利に戦えるはずです。

現在の白単ウィニーはどのような構築になるのか、まずはサンプルとなるリストを見ていきましょう。

サンプルデッキ

白単ウィニー
Main Deck(60 cards)
4 レオニンの裁き人 [商品検索]
4 レオニンの遺物囲い [商品検索]
4 迷宮の霊魂 [商品検索]
4 石鍛冶の神秘家 [商品検索]
4 スレイベンの守護者、サリア [商品検索]
2 封じ込める僧侶 [商品検索]
2 エーテル宣誓会の法学者 [商品検索]
2 ヴリンの翼馬 [商品検索]
3 剣を鍬に [商品検索]
1 精神的つまづき [商品検索]
1 Mox Emerald [商品検索]
1 Mox Pearl [商品検索]
1 Mox Ruby [商品検索]
1 Mox Sapphire [商品検索]
1 Black Lotus [商品検索]
1 魔力の墓所 [商品検索]
1 太陽の指輪 [商品検索]
1 水蓮の花びら/Lotus Petal [商品検索]
1 殴打頭蓋 [商品検索]
1 梅澤の十手 [商品検索]
1 虚空の杯 [商品検索]
9 平地 [商品検索]
4 不毛の大地 [商品検索]
2 魂の洞窟 [商品検索]
1 トロウケアの敷石 [商品検索]
1 Karakas [商品検索]
1 露天鉱床/Strip Mine [商品検索]
1 幽霊街 [商品検索]
Sideboad (15 cards)
1 剣を鍬に [商品検索]
2 封じ込める僧侶 [商品検索]
3 精神的つまづき [商品検索]
2 安らかなる眠り [商品検索]
2 戦争の報い、禍汰奇 [商品検索]
1 墓掘りの檻 [商品検索]
1 石のような静寂 [商品検索]
1 火と氷の剣 [商品検索]
1 ルーンの母 [商品検索]
1 天界のほとばしり [商品検索]

今回のリストはPAUL RIETZL氏がヴィンテージスーパーリーグで使用していたものを参考にしました。

以前の形よりもアーティファクトが多く採用されている様に見受けられますが、一体どのようにしてこの構築になったのでしょうか。詳しく次項から見ていきましょう

ヴィンテージ環境の白単ウィニーVer.2のメインボード

第6回で取り上げたリストと比較すると、かなり構築に変化があります。

ヘイトベアーといえばパワー9を使わないという印象がありますが、まず、Moxenを始めとしたアーティファクトを多く採用している点が印象的です。

Black Lotus

元来、ヴィンテージ環境のヘイトベアーは、まずアーティファクトを親の仇と言わんばかりに対策するところからデッキ構築がスタートしていましたが、今回のサンプルは、Moxen4枚、Black LotusSol Ringに水蓮の花びら/Lotus Petal魔力の墓所まで相当な枚数を割いてマナ加速をマナアーティファクトに依存しています。

これは、2016年4月の禁止改訂で磁石のゴーレムが1枚制限になった結果、MUDが減少したという背景があるのでしょう。

磁石のゴーレム

マナアーティファクトの力を借りてクリーチャーの展開力に利用し、また、石鍛冶の神秘家+装備品のパッケージも搭載されており、アーティファクト対策の順序を下げることで、その恩恵を最大限活用しています。

除去は剣を鍬にを採用しています。

剣を鍬に

個人的な考えですがMUDのようなデッキが減ったとはいえ、レオニンの裁き人がいますから流刑への道の採用を検討しても面白そうです。

流刑への道

ヴィンテージ環境の白単ウィニーVer.2のサイドボード

剣を鍬に

剣を鍬に

追加の除去です。メインボードのパーツをサイドボードから増量する方法を採用しています。

封じ込める僧侶

封じ込める僧侶

追加のオース、ドレッジ等の対策ですね。場合によってはメインに4枚採用しても良さそうです。白単エルドラージで、変位エルドラージとコンボを形成し、共にメインボードに採用されています。

精神的つまづき

精神的つまづき

コンボデッキのような1マナ呪文を連打してくるデッキに採用します。

安らかなる眠り

安らかなる眠り

墓地対策です。個人的にはこの能力を持った白い2マナのクリーチャーが出ることを期待してしまいます。

戦争の報い、禍汰奇

戦争の報い、禍汰奇

アーティファクト対策のクリーチャーです。メインボードには採用されていませんが、サイドボードにはぜひ置いておきたい1枚です。

墓掘りの檻

墓掘りの檻

墓地対策兼オース対策です。

石のような静寂

石のような静寂

アーティファクト対策です。

火と氷の剣

火と氷の剣

追加の装備品ですね。メインに採用しても良いと思います。

ルーンの母

ルーンの母

自分のコントロールするクリーチャーを守る呪文として換算されるので、枚数は1枚となっています。

天界のほとばしり

天界のほとばしり

用途が限定されてしまう除去ですが、剣は鍬にのスーパーサブとしての役割があります。

クリーチャー自体を対象に取っていない所もポイントです。

ヴィンテージ環境の白単ウィニーVer.2の強み

ヘイトベアーと呼ばれるこの系統のデッキは可能な限りアーティファクトは採用しないことで、アーティファクト対策の呪文の影響を最低限に抑えていました。
しかし、メタゲームの一角を占めていたShops系統のデッキが磁石のゴーレムを1枚制限にされて以降、デッキがパワーダウンしたこともあって、それに合わせてヘイトベアーも構築内容を変化させた結果のようです。

レオニンの裁き人はサーチを邪魔し、封じ込める僧侶は呪文コストを踏み倒して登場するクリーチャーを許さず、エーテル宣誓会の法学者は複数のアクションを抑止し、レオニンの遺物囲いはアーティファクトとエンチャントを除去し、迷宮の霊魂は複数ドローを禁止し、スレイベンの守護者、サリアヴリンの翼馬はノンクリーチャー呪文を重くすることで相手を牽制します。

レオニンの裁き人

これらのクリーチャーがそれぞれ相手のデッキを思うようなアクションを取らせないように雁字搦めにして攻めたてる、これがこのデッキに強みであり魅力です。

また、今回のデッキはアーティファクト対策をメインボードから外すことにより石鍛冶の神秘家殴打頭蓋梅澤の十手のパッケージが採用されています。

 石鍛冶の神秘家殴打頭蓋梅澤の十手

これにより、他のクリーチャーデッキに対しても有利に戦うことができます。

MUDが数を減らして、メンターのようなデッキや、他のコントロールデッキとのマッチアップが増加すると考えた場合、勝つためにどうしてもクリーチャーのクオリティが要求されますから、石鍛冶パッケージはその要求に対する答えとなります。

ヴィンテージ環境の白単ウィニーVer.2の弱み

様々なデッキに対して対応しようとしている構築上仕方ありませんが、相性の悪いクリーチャーが同居している点が弱みといえるでしょう。

第6回でご紹介した白単ウィニーはファイレクシアの破棄者墓掘りの檻戦争の報い、禍汰奇が同居していました。

ファイレクシアの破棄者墓掘りの檻戦争の報い、禍汰奇

今回の場合は、レオニンの裁き人石鍛冶の神秘家の相性がとても悪いです。

レオニンの裁き人 石鍛冶の神秘家

両方ともこのデッキでは主力なので、レオニンの裁き人が先に戦場に出ていて、このまま石鍛冶の神秘家を出すと2マナ払えなくて装備品がサーチできないシチュエーションがたびたびあります。

あとはメタゲームに対してどれだけ勝てる構成でデッキを組み立てるか、パワーカードで押せばあまりメタも関係ないデッキもありますから、これと比べるとデッキ構築の難しさがあります。

これは弱みというより、このデッキを使う上で必ず考慮しなければいけない重要な点ですね。

まとめ

今回はヴィンテージ環境のヘイトベアーデッキの1つである白単ウィニーについて取り上げてきました。
いかがでしたでしょうか。

私はデッキを構築する際に、いつも何となくパワーカードを採用して何となく見た目だけ強いデッキを組み上げてしまいます。
ですので、今回のように構築ミスがそのまま結果に直結してしまうデッキにおいて採用するカードの意図を考えることが大変でした。

私は個人的に白ウィニーは大好きなデッキなので、次は自分で考えてデッキを組んでみたいと思います。
もし私のようにデッキを組みたくなった方は、ぜひ一度挑戦してみて下さいね。

そして、デッキを組む上で何か足りないカードがありましたら、はま屋.NET及びはま屋各店でぜひ探してみて下さい。
それでは、また次回はま屋.NETのどこかでお会いしましょう。オサでした。

この記事を書いた人

小林(オサ)

北信地方の古参プレイヤー。本名で呼ばれることは少なく、長野勢からは”オサ”と呼ばれている。
大会よりFOILカードを集めることに執念を燃やしており、その圧倒的なFOIL資産と練習しない量は長野でもトップクラス。
ブログ「オサ日記

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