ダク・フェイデン

【ヴィンテージ】ヴィンテージ環境のグリクシスThiefについて

第28回ヴィンテージ環境のグリクシスThiefについて

前回(第29回)ヴィンテージ環境のサルベージャーオースについて

前回(第27回)ヴィンテージ環境の黒茶単HexmageDepthsについて

どうもこんにちは。はま屋.NETのヴィンテージの記事を担当しているオサです。

例年にない暖冬で本当に冬らしくない日が続いています(執筆時2016年1月中旬)。寒いよりは暖かいほうが断然嬉しいのですが、どこか物足りなさを感じています。
私は長野在住なのですが、長野のスキー場も例年にない雪不足でオープン出来ないか、部分滑走のみといった所が多いそうです。

天気をコントロールすることは出来ないので中々丁度良い具合にはなりませんが、そろそろ日常生活に害がないレベルで降雪しても良い頃かなと思います。

※編注
記事が届いた直後に全国的な寒波、大雪となり、記事にあるように天気をコントロールが出来ないという部分を実感する事になりました。

コントロールといえばマジックではあまりに有名なアーキタイプですね。
コントロールの基本的な戦略は何らかの方法でアドバンテージを得つつ、相手のやりたいことをやらせない状態=相手をコントロールして勝利するというものです。

それでは、コントロールデッキと聞いて、まず何を思い浮かべるでしょうか。

手札破壊を駆使した黒系コントロール、クリーチャー除去満載の赤系コントロール、全体除去満載の白系コントロール、カウンター満載の青系コントロール…… 様々あります。

この中でも、やはりコントロールといえば青と感じる方も多いと思いのではないでしょうか。
青系のコントロールはカウンター呪文が魅力的ではありますが、デッキの根幹を支えているのは優秀なドロー呪文です。

今回ご紹介するデッキは、そんな青の特性の一つであるドロー呪文を対策したコントロールデッキです。

はま屋ヴィンテージの記事、第28回はグリクシスThiefについて取り上げます。
ご興味がある方はぜひお付き合いください。

ヴィンテージ環境のグリクシスThiefとは?

デッキ名はそのままそのデッキの核を指すことが多いわけですが、今回のデッキ名のThiefとは[card]概念泥棒[/card]のことを指します。

概念泥棒

このデッキはグリクシスThievesともいわれることがありますが、これは[card]ダク・フェイデン[/card]と[card]概念泥棒[/card]の2人の泥棒のことを指しているそうです。

ダク・フェイデン

[card]ダク・フェイデン[/card]は青絡みのデッキで重宝されるプレインズウォカーで、[card]概念泥棒[/card]は正に相手のドローリソースを対策したクリーチャーであり、このデッキの主役です。

この2人の泥棒を用いて一体どのようなデッキの構成になるのか、まずはサンプルのレシピを見てみましょう。

サンプルデッキ

グリクシスThief
Main Deck(61 cards)
2 [card]瞬唱の魔道士[/card] [商品検索]
2 [card]概念泥棒[/card] [商品検索]
1 [card]聖別されたスフィンクス[/card] [商品検索]
1 [card]鋼の風のスフィンクス[/card] [商品検索]
4 [card]Force of Will[/card] [商品検索]
3 [card]Mana Drain[/card] [商品検索]
2 [card]狼狽の嵐[/card] [商品検索]
1 [card]Pyroblast[/card] [商品検索]
1 [card]稲妻[/card] [商品検索]
2 [card]四肢切断[/card] [商品検索]
1 [card]毒の濁流[/card] [商品検索]
1 [card]Time Vault[/card] [商品検索]
1 [card]通電式キー[/card] [商品検索]
3 [card]ダク・フェイデン[/card] [商品検索]
2 [card]精神を刻む者、ジェイス[/card] [商品検索]
1 [card]Ancestral Recall[/card] [商品検索]
1 [card]Brainstorm[/card] [商品検索]
1 [card]Vampiric Tutor[/card] [商品検索]
1 [card]思案[/card] [商品検索]
1 [card]宝船の巡航[/card] [商品検索]
1 [card]時を越えた探索[/card] [商品検索]
1 [card]Yawgmoth’s Will[/card] [商品検索]
1 [card]Tinker[/card] [商品検索]
1 [card]Demonic Tutor[/card] [商品検索]
1 [card]Time Walk[/card] [商品検索]
1 [card]Black Lotus[/card] [商品検索]
1 [card]Mox Sapphire[/card] [商品検索]
1 [card]Mox Jet[/card] [商品検索]
1 [card]Mox Ruby[/card] [商品検索]
1 [card]Mox Emerald[/card] [商品検索]
1 [card]Mox Pearl[/card] [商品検索]
1 [card]太陽の指輪[/card] [商品検索]
1 [card]Mana Crypt[/card] [商品検索]
3 [card]Underground Sea[/card] [商品検索]
2 [card]Volcanic Island[/card] [商品検索]
2 [card]島[/card] [商品検索]
4 [card]沸騰する小湖[/card] [商品検索]
2 [card]汚染された三角州[/card] [商品検索]
1 [card]Tolarian Academy[/card] [商品検索]
1 [card]海の中心、御心[/card] [商品検索]
1 [card]マナの合流点[/card] [商品検索]
Sideboad (15 cards)
1 [card]Engineered Plague[/card] [商品検索]
2 [card]Energy Flux[/card] [商品検索]
1 [card]山[/card] [商品検索]
3 [card]鋳塊かじり[/card] [商品検索]
1 [card]虚無の呪文爆弾[/card] [商品検索]
1 [card]ラクドスの魔除け[/card] [商品検索]
1 [card]殺戮遊戯[/card] [商品検索]
1 [card]真髄の針[/card] [商品検索]
1 [card]イクスリッドの看守[/card] [商品検索]
3 [card]墓掘りの檻[/card] [商品検索]

普通に考えるとデッキ名を冠するくらいのカードならば4枚採用されていそうですが、[card]概念泥棒[/card]は2枚です。

この理由は[card]概念泥棒[/card]自体が4マナと少し重いということもありますが、ドロー呪文、サーチ呪文に長けたこのデッキでは2枚で十分足りているということです。

一見するとただのジェイスコントロールに見えなくもないですが、果たして実際はどうなっているのか、次項から詳しく見ていきましょう。

ヴィンテージ環境のグリクシスThiefのメインボード

前項の最後でも触れましたが、[card]概念泥棒[/card]の部分を隠してみると[card]ダク・フェイデン[/card]を採用した普通のジェイスコントロールに見えますね。

カウンターについては、[card]精神的つまづき[/card]が1枚も採用されていないことが特徴的であり、メインの紅蓮破/[card]Pyroblast[/card]が青を意識した構築になっていることがうかがえます。

紅蓮破

また、[card]Force of Will[/card]4枚、[card]Mana Drain[/card]3枚、[card]狼狽の嵐[/card]2枚といったヴィンテージ環境では必須のカウンターで身を守ります。

Force of WillMana Drain狼狽の嵐

除去については、[card]稲妻[/card]1枚、[card]四肢切断[/card]2枚、[card]毒の濁流[/card]1枚が採用されています。

稲妻四肢切断

サイドボードで見かけることの多い[card]毒の濁流[/card]がメイン採用されているのは、メンターを意識したからなのかもしれませんね。

毒の濁流

参考ヴィンテージ環境の僧院の導師コントロールについて

プレインズウォーカーは[card]ダク・フェイデン[/card]、そして[card]精神を刻む者、ジェイス[/card]がしっかり枚数取られており、採用されているドロー呪文やサーチ呪文もジェイスコントロールに酷似しています。

精神を刻む者、ジェイス

そして、実際にデッキを回してみれば正にその通りで、基本的な動きそのものはジェイスコントロールです。

ただ、違うのはやはり[card]概念泥棒[/card]が[card]ダク・フェイデン[/card]と共に戦場に並んだ時でしょうか。

ダク・フェイデンの+能力を対戦相手を対象に起動すると、こちらが2枚ドロー、対戦相手は2枚ディスカードとなります。
この泥棒コンビによるコンボを頭の片隅に置きながらゲームプランを立てると良さそうです。

このデッキの勝ち手段は主に[card]Time Vault[/card]+[card]通電式キー[/card]の無限ターンコンボか、[card]精神を刻む者、ジェイス[/card]はもちろんこと、[card]鋼の風のスフィンクス[/card]、または[card]聖別されたスフィンクス[/card]となります。

鋼の風のスフィンクス聖別されたスフィンクス

ヴィンテージ環境のグリクシスThiefのサイドボード

仕組まれた疫病/Engineered Plague

仕組まれた疫病

最近流行のメンター対策の1枚。[card]集団疾病[/card]でもいいかもしれませんが、今回のサンプルはメインに[card]精神的つまづき[/card]が採用されていないので、相手の[card]精神的つまづき[/card]のことを考えた結果なのかもしれません。

魔力流出/Energy Flux

魔力流出

Shops系デッキの対策カードです。

参考第21回「禁止改定後のHangerback-Shops」

いささか悠長かもしれませんが、後述する[card]鋳塊かじり[/card]で序盤対処して、中盤以降はこれでコントロールしましょう。

鋳塊かじり/Ingot Chewer(+山)

鋳塊かじり

もはや定番のアーティファクト対策のコンビですね。このデッキの場合、[card]鋳塊かじり[/card]は想起ではなく素出しでプレイすることも視野に入れましょう。

虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb

虚無の呪文爆弾

これまた定番の墓地対策です。主にドレッジやボンバーマンといった墓地を活用するデッキ相手に入れます。

参考ヴィンテージ環境のドレッジについて

参考ヴィンテージ環境のボンバーマン デッキについて

ラクドスの魔除け/Rakdos Charm

ラクドスの魔除け

墓地対策兼アーティファクト対策です。赤黒というカラーが影響して、中々見る機会はありませんが非常に使いやすいです。

殺戮遊戯/Slaughter Games

殺戮遊戯

勝ち手段の少ないデッキ相手にはこれをプレイするだけで勝てます。例えばグリセルオースはグリセルブランドを指定するだけで後は勝ち手段が[card]精神を刻む者、ジェイス[/card]のみになります。

参考ヴィンテージ環境のドルイドの誓いデッキについて

イクスリッドの看守/Yixlid Jailer

イクスリッドの看守

墓地対策です。今回のサンプルは墓地対策が数種類に散らされています。

墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage

墓掘りの檻

定番の墓地対策兼オース(ドルイドの誓い/[card]Oath of Druids[/card])対策です。最近あまり見かけませんが、[card]カルドーサの鍛冶場主[/card]にも効果的です。

参考ヴィンテージ環境のカルドーサMUDについて

ヴィンテージ環境のグリクシスThiefの強み

メインから採用された紅蓮破/[card]Pyroblast[/card]からも分かるとおり、青系のコントロールを意識したデッキです。

基本的に[card]概念泥棒[/card]は青系のデッキでは除去できないので、戦場に出ればドロー呪文を唱えたくなくなりますから対戦相手からすれば相当厳しいはずです。

最高なパターンは対戦相手のドロー呪文、起動型能力によるドローに対応して[card]概念泥棒[/card]を戦場に出せた時でしょう。

序盤の立ち上がりに難がありますが、メインから3枚採用されている[card]ダク・フェイデン[/card]のおかげでShops系統のデッキに対しても戦えます。

とはいえ、抵抗の宝球/[card]Sphere of Resistance[/card]や[card]アメジストのとげ[/card]、[card]磁石のゴーレム[/card]といった呪文のマナコストを増やす系統の呪文は序盤に出させると致命傷に繋がるので、しっかりカウンターして[card]ダク・フェイデン[/card]に繋げましょう。

アメジストのとげ/抵抗の宝球/磁石のゴーレム

メインボードの解説でも書いた通り、動き自体はほとんどジェイスコントロールなので、コントロールの強みに[card]概念泥棒[/card]のシナジーが重なって更に強みを増しています。

ヴィンテージ環境のグリクシスThiefの弱み

構造を見れば分かるとおり、基本的に序盤は我慢してロングゲームを目指すデッキなので、俗にいうブン回りに対する対応力は他のデッキに劣ります。

ただ、この点はShops系のデッキについてはサイドボードに十分枚数が採用されていますから大丈夫でしょう。

メンターに関しては今回のサンプルは対策がサイドボードそれほど採用されていませんから、メンターが多い環境ならばメインボード含めて調整します。

ただ、[card]精神的つまづき[/card]が採用されて無い分だけ1マナ依存のデッキへの耐性が低くなっています。この点は弱点と呼べるでしょうか。

精神的つまづき

まとめ

今回はグリクシスThiefについて取り上げてきました。いかがでしたでしょうか。

相手のアドバンテージになる予定だったものを奪うことの出来る[card]概念泥棒[/card]の動きは必見です。ぜひ一度試してみて下さいね。

コントロールデッキを使いたいけどコントロール同型対決はちょっと…という方には[card]概念泥棒[/card]は力強い後押しになると思います。

あとはメタゲームに合わせてパーツの調整をすることが大切なので、もし足りないパーツがある場合は、ぜひカードショップはま屋でぜひ探してみて下さいね!

それではまた次回、はま屋.NETのどこかでお会いしましょう。オサでした。

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アジアヴィンテージ選手権

参考アジアヴィンテージ選手権予選を松本店で開催

この記事を書いた人

小林(オサ)

北信地方の古参プレイヤー。本名で呼ばれることは少なく、長野勢からは”オサ”と呼ばれている。
大会よりFOILカードを集めることに執念を燃やしており、その圧倒的なFOIL資産と練習しない量は長野でもトップクラス。
ブログ「オサ日記

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