煙突/Smokestack

【ヴィンテージ】ヴィンテージ環境の茶単スタックスについて

ヴィンテージ環境の茶単スタックスについて

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前回(第15回)ヴィンテージ環境の墓荒らしデッキについて

こんにちは。ご無沙汰しております。オサです。
MTGのデッキを作る上での面白味の一つに、色の組み合わせが同じなのにデッキの構成が異なる、というものがあります。

例えば、最近のスタンダードですと、黒緑白のアブザンカラーのデッキがその一つでしょう。
アブザンビートダウン、アブザンコントロール、アブザンリアニメートと色は同じでも、それぞれコンセプトの違うデッキが作ることができるというのはMTGの構築の自由度を物語っていますね。

今回紹介するデッキもまたヴィンテージ環境のそういったデッキの一つです。
茶単、つまりアーティファクトデッキはカルドーサMUDとTerra Novaについて以前ここでご紹介しました。

参考ヴィンテージ環境のTerra Novaデッキについて

参考ヴィンテージ環境のカルドーサMUDについて

そして、今回紹介する茶単スタックスは3種類目ということになります。
果たして何が違うのか、またいつものように見ていこうと思います。
ヴィンテージの記事第16回は茶単スタックスについて取り上げます。
どうぞお付き合いください。

ヴィンテージ環境の茶単スタックスとは?

カルドーサMUDはカルドーサの鍛冶場主の起動型能力によるシルバーバレットを核に据えたビートダウンでした。

カルドーサの鍛冶場主

一方Terra Novaは同型(アーティファクト)に強い構成が特徴的な変わり谷入りのビートダウンでした。

変わり谷

色は同じでも戦術、コンセプトは異なるわけですが、スタックスはどのようなデッキなのでしょう。
まずは、サンプルのレシピを見てみましょう。

サンプルデッキ

茶単スタックス
Main Deck(60 cards)
3 ファイレクシアの破棄者 [商品検索]
2 ファイレクシアの変形者 [商品検索]
4 磁石のゴーレム [商品検索]
2 トリスケリオン [商品検索]
1 Mana Crypt [商品検索]
1 Mox Emerald [商品検索]
1 Mox Jet [商品検索]
1 Mox Pearl [商品検索]
1 Mox Ruby [商品検索]
1 Mox Sapphire [商品検索]
1 太陽の指輪 [商品検索]
4 虚空の杯 [商品検索]
4 抵抗の宝球/Sphere of Resistance [商品検索]
1 三なる宝球 [商品検索]
3 世界のるつぼ [商品検索]
4 絡みつく鉄線 [商品検索]
4 煙突/Smokestack [商品検索]
4 古えの墳墓/Ancient Tomb [商品検索]
3 埋没した廃墟 [商品検索]
1 幽霊街 [商品検索]
4 ミシュラの工廠/Mishra’s Factory [商品検索]
4 Mishra’s Workshop [商品検索]
1 露天鉱床/Strip Mine [商品検索]
1 トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy [商品検索]
4 不毛の大地/Wasteland [商品検索]
Sideboad (15 cards)
1 殴打頭蓋 [商品検索]
2 ワームとぐろエンジン [商品検索]
2 無のロッド/Null Rod [商品検索]
2 漸増爆弾 [商品検索]
2 The Tabernacle at Pendrell Vale [商品検索]
2 トーモッドの墓所 [商品検索]
4 墓掘りの檻 [商品検索]

このデッキの核になっている部分を見定めるには、同型のデッキに入っていないカードを見つけてみましょう。
その観点で見れば、まずメインボードに入っている煙突/Smokestackがそれに該当しそうです。

煙突

あとはトリスケリオン世界のるつぼ、そして土地のスロットに埋没した廃墟、そして幽霊街までもが採用されている点も注目です。

トリスケリオン/世界のるつぼ/埋没した廃墟/幽霊街

これらの点から推測していくと、スタックスの全容が見えてくるはずです。
まずはメインボードから詳しく見ていきましょう。

ヴィンテージ環境の茶単スタックスのメインボード

茶単、特にMUDは相手のパーマネントに対処しにくいデッキで、だからこそアメジストのとげ/Thorn of Amethystや抵抗の宝球/Sphere of Resistance磁石のゴーレムで呪文のコストを増やして間接的に展開を遅くして、その隙に乗じて殴り勝つことが戦術でした。

アメジストのとげ/抵抗の宝球/磁石のゴーレム

今回のスタックスは、基本的な戦略は他の茶単と同じですが、煙突/Smokestackを用いることにより、相手の戦場からパーマネントをなくして完璧に何もできない状態にしつつビートダウンして勝つことがコンセプトになっています。
この点が他のMUD系統との違いになるでしょう。

煙突/Smokestackを最大限強く使うためには、相手にパーマネントを展開させないこと、そしてこちらのリカバリの方が相手より速いことがコンセプトになってきます。

そのコンセプトに則り、世界のるつぼは不毛の大地/Wasteland、露天鉱床/Strip Mine幽霊街を使いまわして徹底的に相手の土地を縛りにいきます。

世界のるつぼ

また、世界のるつぼはこちらのリカバリを速める上でも非常に強力な1枚ですから3枚採用も納得です。

トリスケリオンは相手の細かいクリーチャーを複数対処できるようになっています。

トリスケリオン

埋没した廃墟は、クリーチャーやロック手段を回収できますから、煙突/Smokestackが機能している状態ではより強く使うことができます。

埋没した廃墟

あとはMUD系統でお馴染みのコストを上げるカード達が名前を連ねます。このデッキでも相変わらず磁石のゴーレムはエースアタッカーですね。

磁石のゴーレム

それと、今回は茶単スタックスを取り上げましたが、ゴブリンの溶接工を使うために赤が足されたものもあります。

ゴブリンの溶接工

ヴィンテージ環境の茶単スタックスのサイドボード

殴打頭蓋

クリーチャーデッキ相手に効果的な1枚です。これ1枚で生体兵器トークンと合わせて2つパーマネントを展開できる点で煙突/Smokestackとの相性も良いです。

殴打頭蓋

ワームとぐろエンジン

クリーチャーデッキ相手に入れます。若干重いですが、煙突/Smokestackとの相性も良いです。

ワームとぐろエンジン

無のロッド

カルドーサMUDなどの起動型能力を持つアーティファクトに依存するデッキに対して強力な1枚です。
マナアーティファクトからマナが出なくなるので、プリズンの役割も担っています。

無のロッド

漸増爆弾

土地以外は間接的にしか相手のパーマネントに対処できないので、トークンを一掃出来ますし重宝する1枚です。

漸増爆弾

The Tabernacle at Pendrell Vale

名前の長い土地と呼ばれている土地ですね。横に並べてくるクリーチャーデッキ対策に。煙突/Smokestackとの相性は抜群です。

The Tabernacle at Pendrell Vale

トーモッドの墓所

墓堀りの檻と合わせて6枚墓地対策を取れればドレッジ等の墓地活用系のデッキに対して安心ですね。

トーモッドの墓所

墓掘りの檻

もはや説明不要なほど定番の墓地対策ですね。

墓掘りの檻

ヴィンテージ環境の茶単スタックスの強み

MUDは相手がもたついている間に殴りきってしまうことが戦術ですが、どうしてもMishra’s Workshop頼みになる点があります。

Mishra's Workshop

そして、MUD系統のデッキはマナコストこそ上昇させるものの、あとは破壊できるのは土地くらいなもので、土地さえ伸びてしまえば、呪文をプレイする機会は往々にして巡ってきます。
これはMUDの弱点ともいえるものですが、スタックスはその部分を煙突/Smokestackを用いて補っています。

煙突を強く使うために、序盤は虚空の杯、抵抗の宝球/Sphere of Resistance、アメジストのとげ/Thorn of Amethystで相手を止めて、中盤はいくらMoxen等があっても基本は土地が伸びなければスペルは打てません。
ですから、まずはマナベースを破壊するために世界のるつぼと不毛の大地/Wastelandでマナベースを攻めて、とどめの煙突/Smokestackで相手を完全に機能不全にすることで挽回のチャンスを与えません。
ここまでの序盤から最後の煙突/Smokestackで蓋をするまでの展開が他のMUD系統のデッキにはない強みといえるでしょう。

序盤から綺麗につながると世界のるつぼと不毛の大地/Wastelandでロックが完成して煙突/Smokestackにカウンターを乗せるまでもない展開になることも多いです。

ヴィンテージ環境の茶単スタックスの弱み

これはMUD系統のデッキに共通する弱みですが、相手に先に展開されてしまうとアメジストのとげ/Thorn of Amethystや抵抗の宝球/Sphere of Resistance、からみつく鉄線/Tangle Wireが後手後手になってしまって無駄カードになってしまいます。

スタックスもその点は共通していて、相手のパーマネントが多いと煙突/Smokestackも自分の首を絞めることになりますから、強く使うことができません。

また、そうなるとクリーチャーで対抗することになりますが、カルドーサMUDと比較しても攻めに行けるクリーチャーは少ないですから、クリーチャーで対抗することも難しいです。
一度、相手が優勢になるとそれを逆転することが難しいことが弱みといえるでしょう。
ですので相手が先手の時は、相手の初動が完璧ならば仕方ありませんが、まず相手の展開をこちらの初動で最小限にできる手札をキープするようにしましょう。

まとめ

今回はMUD系統のデッキの一つである茶単スタックスについて取り上げてきました。いかがでしたでしょうか。

カルドーサMUD、TerraNova、そして今回の茶単スタックスとご紹介してきましたが、どれがお好みでしょうか。

とにかくクリーチャーで殴りたいという方はカルドーサMUDでしょうし、メタゲームから考えてMUDに強いデッキを使いたい方ならばTerra Novaでしょうし、あまつことなく相手をロックしたい方ならばスタックスとなるでしょうか。

個人的には色々なクリーチャーを出せるのでカルドーサMUDが好きです。

MUD系統のデッキは共通パーツも多いですから、一度全て試してみることをお勧めします。
そして、デッキを組む上で足りないカードはカードショップはま屋でぜひ探してみて下さいね!
それではまた次回、はま屋.NETのどこかでお会いしましょう。オサでした。

この記事を書いた人

小林(オサ)

北信地方の古参プレイヤー。本名で呼ばれることは少なく、長野勢からは”オサ”と呼ばれている。
大会よりFOILカードを集めることに執念を燃やしており、その圧倒的なFOIL資産と練習しない量は長野でもトップクラス。
ブログ「オサ日記

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