白単ウィニー

【ヴィンテージ】ヴィンテージ環境の白単ウィニーについて

ヴィンテージ環境の白単ウィニーについて

第1回ヴィンテージ環境の秘密を掘り下げる者デッキについて

第2回ヴィンテージ環境のドルイドの誓いデッキについて

第3回ヴィンテージ環境のカルドーサMUDについて

第4回ヴィンテージ環境のドレッジについて

第5回ヴィンテージ環境の黒緑ハンデスについて

第7回ヴィンテージ環境のジェイスコントロールについて

初めての方はどうも初めまして、そうでない方はまたお会いしましたね。オサです。

ヴィンテージの記事は今回で第6回となりました。
この記事を書くにあたって各デッキをよく使用しているプレイヤーに取材(話を聞くだけですが…)しているのですが、新たに気付かされる点が多く、ヴィンテージの深さを改めて認識しています。
そういった点も含めて、この記事にフィードバックできるように努力していきたいと考えています。

近頃、私の周囲にもヴィンテージに興味をもってくれるプレイヤーが増えてきて非常に嬉しいですね。
ただ、やはり参入するにはパワー9が高額なことがネックになっています。

前回紹介した緑黒ハンデスの様に枚数を少なく抑えることや、ドレッジのように基本的にパワー9を使用しない方針を選択するか。
これからパワー9を集めるとするならば、闇雲にとにかくパワー9を集めてから考えるではなく、どのデッキを組むか最初に考えてからカードを集めていくことも一つのやり方かもしれません。

このように、パワー9を使うか使わないかがデッキ選択に関して大きな分水嶺であるとしても、事実、多くのデッキにはパワー9、特にBlack Lotus、各種Moxen、青が入るなら必ずTime WalkAncestral Recallが採用されています。
つまりそれらパワー9、主にアーティファクトをメインボードから対策したデッキならば比較的優位に戦えるのではないか。
その考えを形にしたアーキタイプこそが今回紹介するアンチパワー9と呼ばれるタイプのデッキです。

今回は数あるアンチパワー9のデッキの中でヴィンテージ環境の白単ウィニーについて取り上げてみましょう。

ヴィンテージ環境の白単ウィニーとは?

白単ウィニーといって想像するのはどんなデッキでしょうか。
1,2マナ域の優秀な白いクリーチャーを展開し、十字軍/Crusade清浄の名誉で全体を強化、そしてハルマゲドン/Armageddonや大変動/Cataclysmでロックして殴り勝つ、そんな感じでしょうか。
そういった直線的に攻めるウィニーとは異なり、ヴィンテージ環境の白単ウィニーは癖のある、別の意味で優秀なクリーチャーをプレイしつつ、相手のやりたいことをやらせない状態にして、その間に殴り勝つデッキです。
ですから、どちらかというとモダンでいうヘイトベアー、レガシーでいうデス&タックスといったデッキと非常に近いデッキといえるでしょう。

このようにモダン、レガシー環境に似たコンセプトのデッキが存在しますが、ヴィンテージ環境では一体どのような姿になるのでしょうか。
まずは、ヴィンテージ環境の白単ウィニーのサンプルレシピを見てみましょう。

サンプルデッキ

サンプルデッキ「白単ウィニー」
Main Deck(60 cards)
3 ファイレクシアの破棄者 [商品検索]
4 猿人の指導霊 [商品検索]
3 ドライアドの闘士 [商品検索]
2 エイヴンの思考検閲者 [商品検索]
3 戦争の報い、禍汰奇 [商品検索]
4 レオニンの裁き人 [商品検索]
4 レオニンの遺物囲い [商品検索]
3 迷宮の霊魂 [商品検索]
4 スレイベンの守護者、サリア [商品検索]
3 剣を鍬に [商品検索]
1 Black Lotus [商品検索]
3 墓掘りの檻 [商品検索]
1 Mox Pearl [商品検索]
4 魂の洞窟 [商品検索]
4 幽霊街 [商品検索]
1 Karakas [商品検索]
8 平地 [商品検索]
1 露天鉱床/Strip Mine [商品検索]
4 不毛の大地/Wasteland [商品検索]
Sideboad (15 cards)
1 殴打頭蓋 [商品検索]
2 エーテル宣誓会の法学者 [商品検索]
3 流刑への道 [商品検索]
2 安らかなる眠り [商品検索]
3 石鍛冶の神秘家 [商品検索]
3 石のような静寂 [商品検索]
1 梅澤の十手 [商品検索]

一目見て分かる異常さ。
このサンプルは少し極端ですが、これこそヴィンテージ環境の様々なデッキを考慮した結果として生まれた異形の構成といえます。
特に今回のサンプルがMTGの基本といえるデッキの一つである白単ウィニーの派生だからこそ、更にその異形さが際立つのかもしれません。

ヴィンテージ環境の白単ウィニーのメインボード

今回のサンプルは少し昔の構成です。MUDや各種コントロールがメタの中心にあった頃のTier1を想定した結果の構築となっています。
ここ最近では、青赤デルバーが流行したことにより、アーティファクト対策を減らして、霊気の薬瓶石鍛冶の神秘家パッケージ、ルーンの母もメインボードに採用して、正にレガシーのデス&タックスの様な構成に変化しました。
その後の禁止改訂で、宝船の巡航が制限なりましたから、そこからまた構成が変わってくるのでしょう。
このように、現在のメタゲームに合わせたパーツ選びこそが、この手のデッキを構築する上で、他のデッキよりも重要になっています。

今回のサンプルを分かりやすく分類すると、

以上の様に役割を明確に分類することが出来ます。

上記の分類以外で、土地破壊枠には不毛の大地/Wasteland、露天鉱床/Strip Mineの他にレオニンの裁き人幽霊街のコンボを内蔵しています。これは一見やりすぎの様に見えますが、Mishra’s WorkshopBazaar of Baghdadといったデッキの核となる土地を破壊することは重要です。
また、アンチパワー9といいながら、このデッキ自身にBlack LotusMox Pearlが採用されている理由は、残念ながら、これらを採用しなければ間に合わない展開が多々あるからです。
そのような理由もあり、このデッキは2マナ域のクリーチャーをとにかく早く戦場に出さなければならないため、猿人の指導霊まで採用しています。

ヴィンテージ環境の白単ウィニーのサイドボード

メインボードをオールレンジで対策してある分、サイドボードは更に相手の強みを消すためにピンポイントの対策を増量します。
エーテル宣誓会の法学者安らかなる眠り石のような静寂がこれに当たります。
MUDの場合には剣を鍬に流刑への道に交換します(クリーチャーが多い場合は単純に追加します)。これはMUDには基本地形が入っていない為です。
そして、石鍛冶&殴打頭蓋梅澤の十手のいわゆる石鍛冶パッケージはクリーチャーデッキ相手に流刑への道と共にサイドインするカードです。
サンプルを見れば分かる通り、採用しているクリーチャーのサイズが小さいので、それをサポートするにはやはり装備品、つまり石鍛冶パッケージが一番です。

ヴィンテージ環境の白単ウィニーの強み

本来ならばサイド後の試合でプレイされるはずのカードをメイン戦でプレイすることが出来る、自分が対策したデッキに対してより有利に戦える、一言で言えばこれが強みです。
その為には、その時の環境、もっといえば自分がこれから参加する大会で使用者が多いデッキに対して、的確なパーツ選びが必須となります。

メインボードの項目で述べたように、MUDが多いならばとにかくアーティファクト対策を、クリーチャーデッキが多いならば石鍛冶パッケージとクリーチャー除去をメインに多く採用します。
メタゲームを考えた上でのデッキ構築は当然と言えば当然ですが、極端な対策カードをメインボードに採用することは勇気のいることです。
ただ、ありとあらゆる対策カードが豊富な白というカラーだからこそ、フレキシブルな構築が可能になる。これは白いデッキ特有の強みといえるでしょう。

ヴィンテージ環境の白単ウィニーの弱み

強みと弱みは表裏一体、これまで他の記事で何度か同じ表現を使用してきましたが、このデッキにおいてもそれは同様です。
このデッキの生命線はデッキ構築にあります。
その構築を間違えるということは、真の意味で致命的で、場合によっては試合にならないこともあります。
それだけ相手のデッキとの噛み合いが必要になるデッキということです。
そして、この白単はヴィンテージ初心者でも組めるデッキですが、その実、これを使って勝つためには環境をよく知っておかなければならないというアンビバレンスな要素も含んでいます。
つまり、純粋なデッキパワーだけで勝つことは難しい、この点が弱みといえます。
また、このデッキの核は2マナ圏のクリーチャーですので、魂の洞窟を採用しているとはいえ、虚空の杯X=2で簡単に負けてしまいます。これも弱点の一つです。

これらの弱点を補うためにもぜひ1本目を先手、もっといえば3本中2本はどうしても先手が欲しいデッキです。
その理由は明解で、前回の黒緑ハンデス同様に相手の初動を防ぐ手段が無いに等しいからです。
ぜひ先手で1ターン目に有効なクリーチャーをプレイしたいですね。

まとめ

今回はアンチパワー9のデッキの一つである白単ウィニーについて取り上げてきました。いかがでしたでしょうか。
デッキ構築の工夫によって、ヴィンテージというMTGで一番破天荒な環境に適用しようとする白単ウィニー。
デッキ構築に自信のある方にとっては、とても調整する価値のあるデッキといえるかもしれません。
また、ヴィンテージでも白単ウィニーで駆け抜けたいという白スキーな方にはもってこいのデッキです。もしよろしければぜひ一度お試し下さい。

そして、デッキを組む上で足りないカードはカードショップはま屋でぜひ探してみて下さいね!
それではまた次回、はま屋.NETのどこかでお会いしましょう。オサでした。

この記事を書いた人

小林(オサ)

北信地方の古参プレイヤー。本名で呼ばれることは少なく、長野勢からは”オサ”と呼ばれている。
大会よりFOILカードを集めることに執念を燃やしており、その圧倒的なFOIL資産と練習しない量は長野でもトップクラス。
ブログ「オサ日記

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